さまざまな畳の知識をご案内します。トリビアも!?
昔から日本人の住居では当たり前のように使われている畳。でも知られていないことも多いんです。ここでは畳の基礎知識をそっとお教えします。
畳とは、畳表、畳縁、畳床からなる日本固有の敷物で、日本建築文化の変遷とともにその形式をかえてきました。
平安時代には板敷きの部屋に厚畳を寝台として用いたり、高貴な人が座る敷物などとして部分的に用いられていました。
部屋全体に畳を敷き込むようになったのは鎌倉~室町時代の書院造りが完成されてから、庶民が畳の生活を始めるのは江戸時代になってからのことです。
畳は他の床材にはない適度な弾力性を持っています。
畳(特にわら床)は優れた吸音・遮音性を持っており静かで優しい空間を作り出しています。
い草の畳は空気を浄化する作用があります。二酸化窒素をい草が吸着することが立証されています。
い草は余分な湿度を吸収し、空気が乾燥した時は水分を放湿する天然調湿機能を持っています。
畳独特の香りは臭覚を刺激し精神を安定させる癒し効果があります。
い草には強い抗菌力があります。サルモネラ菌・ブドウ球菌等に抗菌性を示し繁殖を抑えることが実証されています。